母乳で赤ちゃんを育てる場合、生後3ヶ月までの時期は
1ヶ月に500~600g程度体重が増えていれば母乳で足りていると
考えて大丈夫だと言われています。
(1日平均で言えば1日あたり15~20g増)
体重増加と同時におしっこの回数が1日6回以上出ているかどうか
ということも目安になります。
中にはウンチの回数を母乳不足の目安にされる場合もありますが、
溜めて出すというタイプの赤ちゃんもいるためウンチの回数が少ないことや
便秘がちということは母乳不足の目安にはならないこともあります。
特に生後1ヶ月までは赤ちゃんではあまり泣かない、よく寝てくれる、
など気質を持った赤ちゃんもいて、そのために授乳回数が少なくなってしまい
(ミルク並に1日6~8回など)1日のトータル哺乳量が少なくなってしまい
結果的に体重増加が悪くなってしまうという例もあります。
新生児期の赤ちゃんはまだ1回に飲む量も少ないですし、
ママの母乳量も吸ってもらうことで湧いてくるというリズムを定着させたい
時期でもありますから安易に良く寝るから足りているとは考えず、
なるべく合間合間にこまめに授乳するように心がけてみてください。
まれに母乳育児にあまり理解のない小児科医や保健師さんなどは
ミルクオンリーや混合の赤ちゃんの体重増加を基準にして
1ヶ月で1kg増えることを基準に考えられる場合もありますが、
母乳育児なら3ヶ月までの時期は1ヶ月に500~600g増えていれば
足りている場合もあります。
『臨床助産ケア 2014年9・10月号(日総研)』に特別企画として、
母乳育児支援者の考え方、問題の解き方等を掲載して頂きました。
私がどのような思考で、母乳育児支援の母親たちと接しているかを
10ページにわたりまとめています。
母乳育児中のママ、母乳育児支援に従事している皆さん。
沢山の方に読んで是非頂きたい特集です。